Dr-Kee-pyon-chan’s diary

1日1学びと息抜き

2022/03/18 蛍光色素Alexaータンパクレベルでの発現を評価する方法ー

Dr.けーぴょんちゃんです。

 

真面目な話ですみません。

基礎研究に取り組まれている研究者の方向けのお話です。。。

 

ータンパクは抗体で検出するー

細胞にあるタンパクを見たい場合に、そのタンパクにくっつく「抗体」というものが一般的に使われます。

その抗体に「色(=蛍光色素)」を付けることで、Flow cytometryという機械で検出することができるようになっています。

発現ならびに局在評価を行う上で、簡便かつ高感度であり、研究者なら例外なく使っているくらい普及しています。

 

ー蛍光色素「Alexa」の特徴ー

蛍光色素の中でも優秀さが分かれていて、その中でも「Alexa」は広く世界的に使用されています。

Alexa Fluor®に関する、よくある質問(FAQ) | Thermo Fisher Scientific - JP

 

Alexa色素は、従来よく使われる色素(ex FITC、Cy3、Cy5、Texas Red、APC)よりも、蛍光強度が高く光学的に安定な結合を示す、とされています。

 

個人的な経験では、Alexaは高度に帯電しているので、電荷的に非特異的結合を示す場合には従来の色素に立ち返ってみてもいいと思います。

 

ーTake home messageー

上司に提示するデータで、「非特異的結合(Non-specific binding=ノンスペ)」の問題で頭を悩ませている方に、少しでも参考になれば幸いです。