Dr.けーぴょんちゃんです。
先日、私の外来に「どんなアレルギーがあるか1度調べてみたい」と仰られた患者さんが来院されました。
その方は石巻在住とのことですが、アレルギーに精通されている医師が少ないとのことでわざわざ東京の大学病院に受診されたようです。
体にアレルギー(≒過敏反応)を起こす物質を「アレルゲン」といいます。
アレルゲンが明確になれば除去・回避するための環境整備が可能になりますし、アレルゲンの季節性が把握できれば回避行動に繋げることができます。
日本では、血液検査でアレルゲンを検出するような物質(「IgE抗体」といいます)を測定する血中特異的IgE抗体検査と、皮膚にアレルゲン疑いの物質を塗布して反応を見る皮膚テストが行われています。
血中特異的IgE抗体検査は、カルテで調べたい項目をポチポチと選択すればよいという簡便性、国際比較も可能な再現性がある一方で、未知のアレルゲンの検査は困難であったり、たとえ検査で陽性であっても本当にアレルギーを行すかは判別がつかないことがあります。
皮膚テストでは、未知のアレルゲンの検査が可能であり、検査で陽性であればほぼ確実に回避してもらうように促します。一方で、皮膚科医もしくは精通しているアレルギー内科医が行う必要がある煩雑さとそれに伴う検査のバラつきが生じえます。
アレルゲンを調べたい!となったときには血液検査と皮膚検査があることを知っていただければ幸いです。
皮膚テストの具体的な種類や方法まで記載すると長すぎて読む気を失ってしまうので、まずはここまでとします。
今日も皆さんに良いことが起きますように。
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