Dr-Kee-pyon-chan’s diary

1日最低1つの学びを

職業性喘息ー仕事日に咳症状が悪化し、休日に改善することはありませんか?ー

Dr.けーぴょんちゃんです。
 
本日午後に迫るアレルギー専門医試験対策を並行して行っております。

今回は職業性喘息の原因物質と関連する職業についてまとめた表を作成しました。

 

 

頻度 原因物質 職業
★1 イソシアネート 塗装・自動車工業
★2 小麦粉(穀粉) パン職人
★3 ラテックス 医療従事者
★4 動物蛋白 実験動物施設
★5 木粉 木工
★6 甲殻類蛋白 水産加工
★7 金属(ニッケル・クロム) 溶接

 

仕事日に咳症状が悪化し、休日に改善することはありませんか?

アレルギー検査において検査前に必要な休薬期間

Dr.けーぴょんちゃんです。
 
本日午後に迫るアレルギー専門医試験対策を並行して行っております。

さて、今回はアレルギー検査において検査前に必要な休薬期間についてまとめた表を作成しました。

 

検査 抗ヒスタミン薬 その他薬剤 休薬期間の目安
皮膚プリックテスト 必要 一部抗アレルギー薬 3〜7日
皮内テスト 必要 同上 3〜7日
パッチテスト 不要 ステロイド外用注意 基本不要
血中特異的IgE測定 不要 不要 休薬不要
総IgE測定 不要 不要 休薬不要
食物経口負荷試験(OFC) 必要 一部抗アレルギー薬 約3日
薬物アレルギー負荷試験 必要 β遮断薬など注意 3〜7日
気道過敏性試験(メサコリン) 必要 気管支拡張薬 数時間〜数日

 

ざっくりと以下と覚えておくと便利です。

・Ⅰ型の皮膚テストでは休薬3-7日必要

・食物付加試験でも休薬3日必要

・IgE測定やパッチテストは休薬不要

 

パターン認識受容体(PRR)であるTLR(Toll-like receptor:トール様受容体)とは?

Dr.けーぴょんちゃんです。
 
現在は某病院で当直中です。
来週に迫るアレルギー専門医試験対策を並行して行っております。

 

さて今回はTLR(Toll-like receptor:トール様受容体)についてまとめたいと思います。

 

TLR(Toll-like receptor:トール様受容体)は、自然免疫における代表的なパターン認識受容体(PRR)です。
病原体由来成分(PAMPs)や障害関連分子(DAMPs)を認識し、炎症・獲得免疫誘導の起点になります。


🧬 TLRとは何か

基本機能

TLR刺激

NF-κB / IRF活性化

サイトカイン産生

  • TNF-α
  • IL-1
  • IL-6
  • I型IFN

📍 局在

局在 TLR
細胞膜 TLR1,2,4,5,6,10
エンドソーム TLR3,7,8,9

→細胞膜やエンドソームに局在している。


🧪 TLR番号と認識分子一覧(ヒト)

TLR 主な認識分子 主な病原体
TLR1 トリアシルリポペプチド(TLR2とヘテロ二量体) 細菌
TLR2 ペプチドグリカン、リポタイコ酸、真菌成分 グラム陽性菌・真菌
TLR3 二本鎖RNA(dsRNA) ウイルス
TLR4 LPS グラム陰性菌
TLR5 フラジェリン 鞭毛菌
TLR6 ジアシルリポペプチド(TLR2と複合体) 細菌
TLR7 一本鎖RNA(ssRNA) RNAウイルス
TLR8 一本鎖RNA RNAウイルス
TLR9 CpG DNA 細菌・DNAウイルス
TLR10 不明(調節的役割) 未確立

🧠 試験頻出ベスト4

TLR 認識
TLR3 dsRNA
TLR4 LPS
TLR5 Flagellin
TLR9 CpG DNA

🫁 呼吸器・アレルギー領域で重要

  • TLR3:ウイルス感染 → 喘息増悪
  • TLR4:環境エンドトキシン
  • TLR7:抗ウイルス応答低下

🎯 覚え方

  • 3 = dsRNA
  • 4 = LPS
  • 5 = flagella
  • 9 = DNA

一言でいうと

👉 TLRは“病原体を最初に見つけるセンサー”

 

番号と認識する分子を覚えていきましょう!

アレルゲンコンポーネント(花粉)

Dr.けーぴょんちゃんです。
 
来週に迫るアレルギー専門医試験対策を並行して行っております。

さて、今回はアレルゲンコンポーネント一覧表を作成しました。
花粉だけまとめます。

🌲 花粉アレルゲン

花粉 コンポーネント 分子群 意義
シラカンバ Bet v 1 PR-10 OAS関連
  Bet v 2 Profilin 広範交差反応
スギ Cry j 1 Major allergen 日本で重要
  Cry j 2 Major allergen 主要
ヒノキ Cha o 1 Major allergen スギと交差反応
  Cha o 3 Major allergen 遷延例で重要
ブタクサ Amb a 1    

 

特にCha o1はヒノキだけではなく、スギと交差反応があるか目安になる項目です。

読者の中で気になる花粉がある方がいれば、是非病院で測定を相談してみてください。
(アレルギー専門家でないとわからないかもしれません)

アレルギーの分類について

Dr.けーぴょんちゃんです。

 

絶賛、某病院で当直勤務中です。

来週に迫るアレルギー専門医試験対策を並行して行っております。

 

さて今回は、頻出問題「アレルギー反応の分類」についてです。

別名や機序、主役となる細胞や代表疾患についてまとめた表を添付しておきます。

 

別名 主な免疫機序 主役 発症時間 代表疾患
Ⅰ型 即時型

IgE介在、

肥満細胞脱顆粒

マスト細胞、好塩基球 数分〜数時間

アナフィラキシー

喘息、

蕁麻疹、

花粉症

Ⅱ型 細胞障害型

IgG/IgM細胞表面抗原へ結合

補体、NK細胞 数時間〜日

自己免疫性溶血性貧血、

Goodpasture症候群、

重症筋無力症

特発性血小板減少性紫斑病

薬剤性好中球減少症

Ⅲ型 免疫複合体型 抗原抗体複合体沈着 補体、好中球 数時間〜日 血清病、Arthus反応、過敏性肺炎(一部)ABPM
Ⅳ型 遅延型 T細胞介在

Th1, CTL,

マクロファージ

24〜72時間

接触皮膚炎、

ツ反、薬疹

移植片対宿主病GVHD

 

プリックテストとは?休薬すべき薬剤と休薬期間を含めて

Dr.けーぴょんちゃんです。
 
現在はとある病院で当直中です。
来週に迫るアレルギー専門医試験対策を並行して行っております。

 

夜間は心停止、起床時に呼吸・循環不安定で活動する日々になってしまいました。

とほほ。

 

さて、アレルギーがあるかを調べる検査にプリックテストが汎用されます。主に皮膚科の先生にお願いしますが、アレルギーに詳しい先生にお願いすることが通常です。

 

**プリックテスト(skin prick test)**は、
即時型アレルギー(IgE依存性)を調べる皮膚テストです。
アレルゲン液を皮膚表面から少量侵入させ、膨疹・発赤を評価します。

 

🧪 プリックテストとは?

方法

前腕または背部に

  1. アレルゲン液を滴下
  2. 専用針で浅く穿刺(出血させない程度)
  3. 15分後判定

判定

  • 膨疹(wheal)
  • 発赤(flare)

陽性対照:ヒスタミン
陰性対照:生食/溶媒


用途

  • 食物アレルギー
  • ダニ・花粉・動物
  • ラテックス
  • 一部薬物アレルギー補助

🧬 何を見ている?

皮膚肥満細胞上の
FcεRI
結合IgEが抗原で架橋され、

→ ヒスタミン放出
→ 膨疹形成


💊 休薬すべき薬剤と期間

最重要:H1抗ヒスタミン薬

これらは偽陰性の原因になります。

薬剤群 休薬期間目安
第1世代抗ヒスタミン薬 2〜3日
第2世代抗ヒスタミン薬 3〜7日
長時間作用型(例:一部薬剤) 7日以上

代表的第2世代(目安)

薬剤 休薬目安
フェキソフェナジン 3日
ロラタジン 5日
セチリジン 3〜5日
オロパタジン 5日
ルパタジン 5〜7日

※施設基準差あり


その他注意薬

薬剤 休薬
三環系抗うつ薬 1〜2週
H2 blocker 通常大きな影響少
全身ステロイド 通常少量なら可
局所ステロイド塗布部位 数日避ける

❌ 休薬不要

検査 抗ヒスタミン薬
血中特異的IgE 不要

🎯 試験対策まとめ

プリックテスト:

  • IgE依存即時型検査
  • 15分判定
  • 抗ヒスタミン薬は3〜7日前中止、抗うつ薬やステロイド外用薬も一定期間の休薬が必要(皮膚テストの際にはヒスタミン遊離に影響を与える薬剤は注意)

 

 

 

 

アレルゲンコンポーネント一覧(食物)

Dr.けーぴょんちゃんです。
 
現在はとある病院で当直中です。
来週に迫るアレルギー専門医試験対策を並行して行っております。

 

さて、今回はアレルゲンコンポーネント一覧表を作成しました。

まずは食物だけまとめます。

 

食品 主要コンポーネント 分子群 臨床的意義
ピーナッツ Ara h 2 2Sアルブミン 重症・全身反応
  Ara h 8 PR-10 花粉関連OAS
  Ara h 9 LTP 地中海型重症
クルミ Jug r 1 2Sアルブミン 重症関連
カシューナッツ Ana o 3 2Sアルブミン 重症関連
ヘーゼルナッツ Cor a 9 11Sグロブリン 全身反応
鶏卵 Gal d 1 オボムコイド 加熱耐性
牛乳 Bos d 8 カゼイン 加熱耐性
小麦 Tri a 19 ω-5グリアジン FDEIA
大豆 Gly m 4 PR-10 花粉関連OAS

 

読者の中で気になる食品がある方がいれば、是非病院で測定を相談してみてください。

(アレルギー専門家でないとわからないかもしれません)