Dr.けーぴょんちゃんです。
ワクチン職域接種に加えて、4月からは学校健診のシーズンでもあります。
その中で、「側弯症の評価」というものがあります。
小学生、中学生の方で、「背中が横に曲がってしまって身体的・精神的に辛い」方はいませんでしょうか。
側弯症かもしれません。
当方は呼吸器内科医であり、整形外科領域である側弯症について、ざっとまとめてみました。
・側弯症は前方から見て脊椎がコブ角（写真）で10度以上曲がる病態である。
・側弯症の発生頻度（特発性側弯症の場合）は、装具治療の対象となる20-30度以上の側弯症は0.3～0.5％、手術が必要な可能性が出てくる40度以上の側弯は0.1％以下である。
・側弯症は、機能性側弯症と構築性側弯症の２つに分類される。
・側弯症の身体特長としては、肩の高さが非対称、腰のくびれが非対称、体幹バランス不良、骨盤の傾き、肩甲骨部の出っ張りなどが挙げられる。最も特徴的ななのは「ハンプ」と呼ばれる前屈時の背中や腰部の盛り上がりである（写真）。
・治療法は、定期的な経過観察、装具治療、手術の３つに分けられる。
参考サイト
側弯症は、どのような原因で起こるのか？｜側弯症TOWN（患者向けサイト）｜日本側彎症（そくわんしょう）学会 (sokuwan.jp)
側弯症｜慶應義塾大学病院 KOMPAS (keio.ac.jp)
読者の方のお子様の中で、もし側弯症かもと思われたら、大人になったときの身長や整容面のことなどを総合して考えていただき、1度専門家への受診をお勧めします。
