Dr-Kee-pyon-chan’s diary

1日1学びと息抜き

2022/02/24 ワクチン3回目のあるある質問

Dr.けーぴょんちゃんです。

 

3回目のワクチン接種に従事していて、非医療関係の患者さんから多く質問を受けた2つについて記載しておきます。

 

1.2回目の接種と異なる会社のワクチンを3回目に接種してもよい(exファイザー社→ファイザー社→モデルナ/武田社)。

→28日後抗体価上昇に代表される有効性と、全身症状を中心とした副反応が許容範囲内とされている。

モデルナは1、2回目と3回目で接種量が半量になる。

→これは議論が残るが、半量でも抗体価上昇が確認されていること、副反応が全量と半量で全身症状(発熱など)の発現率が異なることから、日本では半量になっている。

 

追加接種|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

Safety and immunogenicity of seven COVID-19 vaccines as a third dose (booster) following two doses of ChAdOx1 nCov-19 or BNT162b2 in the UK (COV-BOOST): a blinded, multicentre, randomised, controlled, phase 2 trial (thelancet.com)

 

私としては、同じmRNAワクチンである2つのワクチンの交互接種には有効性があるとは思っていますが、今後3回目接種後の罹患率や重症化率は注視したいと思っています。

さらにワクチンの減量も賛成派で、その理由の1つとして、小児への有効性を検証する前に、まずは成人での用量依存性の副反応を確認しておくことは後々の財産になると思うからです。やはり子供に蔓延するとなると、子供の遊び場もなくなるし、身近にいる保護者の方を見ていても保育園の休園などに伴い社会活動に歪みができてしまうからです。

 

来年度以降も複数回接種になるのか、それともブースター接種により数年単位の抗体価上昇を持続できるのか(mRNA自体は短期間で体内で分解してしまいます)注目です。