2022/04/07 視覚障害者用の「エスコートゾーン」とは?
Dr.けーぴょんちゃんです。
朝出勤時に、横断歩道前でフラフラしている視覚障害のご年配の男性がいらっしゃいました。
時間的に焦っていましたが、あまりに危なっかしいので心配でお声掛けしました。
「大丈夫ですか?横断歩道渡れそうですか?」とお聞きしたところ、「ここがエスコートゾーンですね?」と聞かれ、私は沈黙してしまいました。
お恥ずかしいことに、「エスコートゾーン」を知らなかったのです。皆様はご存知でしたでしょうか。
罪滅ぼし、ではないですけど視覚障害者用の押しボタン(歩行時に音が鳴るやつ)を連打しました。
ボタンを押したところ、信号は変わっていないのに音楽が鳴り始めて、ご年配の方が渡ろうとするので慌てて静止しました。
要は、「横断歩道であることの注意喚起ならびに横断方向を誘導する点字ブロック」とのことです。
点字ブロックについて | 社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合 (nichimou.org)
エスコートゾーン(横断歩道点字ライン) | カンセイ工業株式会社 (khansei.co.jp)
その方は、もともと慣れ親しんだ通勤路だったものの、たった10か月で視力を失ってしまった、と仰っていました。
いろいろなことを考えました。
・失われた視力回復に向けた科学の進歩
・エスコートゾーン含めた障害者用語の教育
・障害者向けのテレワーク推進
・もっとわかりやすいエスコートゾーンや押しボタンの開発
などなど。
皆様も、視覚障害の方が横断歩道で迷っていたら、たとえ時間がなくてもエスコートゾーンに案内して、せめて渡り始めるまで見守ってはいかがでしょうか(15-30秒くらいの気遣いなのではないでしょうか)。