Dr.けーぴょんちゃんです。
呼吸器内科医として避けては通れない「禁煙外来」。
禁煙フローや薬理作用は頭に入っていても、なかなか患者さんの自覚症状をフォローできていないことも少なくありません。
自覚症状が出現する時期を改めて復習することで、患者さんへの生活指導も先回りでできるはず!
ということで、今回は禁煙後の自覚症状と好発次期について簡単にまとめることにしました。
詳細は禁煙学会出版の禁煙ポケットブック等を参考にされてください。
50%以上出現するとされる症状はBoldにしました。
禁煙後
1-2日 めまい
2-3日 タバコを欲しがる
7日以内 頭痛、咳嗽、胸部圧迫感、睡眠障害、眠気
1-2週間 上腹部痛
2-3週間 便秘、焦燥感、性格変化、集中力低下、疲労感
数週間 食欲亢進、けいれん、うつ症状の悪化、自殺企図
2-3か月 喫煙夢、他の薬剤との相互作用
こうして改めてまとめてみると、禁煙補助薬処方後1回目の外来(2週間後)で、現在の症状と今後起こりうる症状をお伝えすることで、より患者さん本人も理解して禁煙外来に通院いただけるのではないか、と個人的には考えました。
そして上記の症状には代替え行動を準備しておくことが大切です(冷たい水を飲むなど)。
ご参考になれば幸いです。