Dr-Kee-pyon-chan’s diary

1日1学びと息抜き

明日・明後日と京都旅行に行ってきます!

Dr.けーぴょんちゃんです。

朝からパートナーに「顔色悪いよ」と指摘され、自分でも鏡を見てみたら真っ青でした笑

鉄剤飲んで、栄養剤飲んで顔色は良くなりましたが、折角の年末ですしリフレッシュも兼ねて明日・明後日と京都に行くことにしました。

今年4月の学会で訪れた際には、発表前日は独り串カツして、当日発表後は爆睡して、夜は友達とご飯を食べたくらいで、全然観光はできませんでした。

 

候補スポットは、

伏見稲荷大社

・三条、祇園四条食べ歩き

平安神宮のイルミネーション

金閣寺

清水寺

をテンポよく巡っていこうかと思っています。

普段は学ばないような歴史的背景についてもこの機会に吸収していこうと思います。

 

 

医師との結婚で女性医師のフルタイム勤務率低下

皆様ご無沙汰しております。

Dr.けーぴょんちゃんです。

 

ブログ更新が滞っていました。

11月から年末年始にかけて時間と心の余裕がなかったので、ブログ更新が途絶えていましたが、些細なことでも1日1学びの姿勢を続けていきたいと思います。

 

さて、ある医療情報雑誌を読んでいるとこんな記事が目に留まりました。

「医師との結婚で女性医師のフルタイム勤務率低下」

 

これは医師同士の結婚が女性医師のフルタイム勤務の妨げになっている、とする内容です。

女性医師は真面目、優秀、推進力が高く、そのような方々が働けないのは大きな社会的損失だ!とする内容です。

 

こちらの引用元の論文では、

・20-50歳の既婚医師を対象に収集したデータベースでは、女性医師の69%が男性医師と結婚している(ちなみに男性医師の配偶者が女性医師の割合は15%)。

・女性医師がフルタイムで勤務している割合は、配偶者が医師である場合には68.1%、非医師である場合には76.3%と、フルタイム勤務率が前者で低値である。

・子供がいない女性医師では、配偶者の職業が医師であるか否かに関わらずフルタイム勤務率に差がないことから、配偶者が医師の場合には女性医師の負担が大きい

ことが報告されていました。

 

こちらの記事を読んで2つの課題があると思います。

1つは、「本当はフルタイムで働きたい女性医師が働けるような環境づくり」

もう1つは「男性医師が育休をスムーズに取ることができるように雰囲気づくり」

かな、と思います。

 

1点、個人的な疑問点は、「女性医師の中で本当はフルタイムで働きたいけど働けない割合」ってどれくらいなのか知りたいなってことは思いました。

私が所属する職場では女性医師が最優先なので、現実問題として働きたい女性医師が働けないことが日本で起きているのか疑問に思っています。

一方で、男性が育休取得する!なんて言おうものなら色んな進路が閉ざされてしまう場合も多い印象です(少なくとも育休を取得している男性医師を見たことがありません)。

 

いずれにしても女性医師をパートナーに持つ男性医師の皆さん!

もしパートナーがフルタイムで働きたいと仰られている場合には、家事・育児に協力して場合によっては育休の取得をご検討してみてはいかがでしょうか。

 

子宮頸がんワクチンー小学6年生から高校1年生は積極的に接種しましょうー

Dr.けーぴょんちゃんです。

 

本日の外来には子宮頸がんワクチンを接種し患者さんが来院されました。

子宮頸がんワクチンについて、ざっと簡単に調べてみました。

(より詳しく知りたい方は、添付の参考サイトを訪ねていただければと思います)。

 

・HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)とは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ予防接種に用いられる薬剤である。

ヒトパピローマウイルスには200種類以上もの「型」が存在するが、その一部に対するワクチンを接種している。

・現在、日本で認可されているHPVワクチンには、2価ワクチン(2つの型に効果あり)、4価ワクチン(4つの型に効果あり)、9価ワクチン(9つの型に効果あり)の3種類がある。

予防接種法に基づき、市区町村が主体となって定期予防接種が行われている。

・対象者は小学校6年生~高校1年生相当の女子で無料で接種可能。対象年齢を過ぎた女性でも、任意で(自費で)接種を受けることが可能。

(予防効果の観点から26歳までは接種が推奨されている)。

(安全性の懸念から積極的な接種を控えていた時期があったことから、定期接種対象者を拡大している自治体も存在する)

・現在のところ公費負担となるワクチンは、2価ワクチンと4価ワクチンのみ。9価ワクチンの接種を希望する場合には全額自己負担。

・ワクチンの有効性は、国別・研究期間・対象患者さんが異なっているが、過去の報告では子宮頸がんの発生率をほぼ100%抑制、HPVの感染率も約30%→10%に減少させたとの報告も存在する。

9歳以上の男性も任意で接種を受けることができる(4価ワクチンのみ)。

 

参考サイト

HPV_Part1_4.pdf (jsog.or.jp)

HPV_Part3_2.pdf (jsog.or.jp)

HPVワクチンについて | メディカルノート (medicalnote.jp)

子宮頸がんワクチン予防接種について 江戸川区ホームページ (city.edogawa.tokyo.jp)

 

 

私自身も知らなかったこともあり、短時間ではありますが勉強になりました。

 

 

 

アミノ酸バランスで癌になりやすさがわかる!?ーアミノインデックスリスクスクリーニングとは?ー

Dr.けーぴょんちゃんです。

 

実は先週まで夏季休暇を1週間いただいていました。

時間があるときにそちらの旅行にまつわる話も記載できたらと思っています♪

 

さて、本日の外来に「アミノインデックススコアが異常値であるので紹介状希望」との患者さんが来院されました。

「なんじゃそりゃ」ということで、簡単に調べた内容と個人的な感想を記載してみたいと思います。

アミノインデックス®|検査詳細サイト|味の素株式会社 (aminoindex.jp)

 

・アミノインデックスは味の素株式会社が主体となって行っている、生活習慣に起因する疾病の発見や予防の機会創出をサポートする検査の1つである。

・アミノインデックスリスクスクリーニング(AIRS)は、癌の発生確率を目的としたアミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)と生活習慣病に起因する脳血管疾患や糖尿病の発症予測を目的としたアミノインデックス生活習慣病リスクスクリーニング(AILS)に二分されている。

・1回の少量採血、同時に複数の疾病リスクの予測、早期診断への指標となる、現時点での担癌の可能性も評価する、保険診療で行われる検査項目である「腫瘍マーカー」とも紐づいている、ことが特徴とされる。

 

ざっくりと、血中のアミノ酸レベルを測定値をもとに生活習慣病および悪性腫瘍のリスクを統計的に評価してみましょう、といった試みだと解釈しました。

 

今後、こういった検査が未来を変える可能性もあるので、推奨も否定もしません。

早期受診、早期発見のために医療機関を受診する動機付けになるのであれば、どんな検査や試みも私は賛成派です。

ただし、こういった保険外診療の内容を保険診療を行う医療機関に結果説明までさせることについては、私は懐疑的な立場です。

自費診療で高額な検査を受けていただく以上、受託機関が結果の解釈や説明、アフターフォローの窓口を作っておく必要があるのではないか、というのが私個人の見解です。

もしかしたら受託企業でのフローが存在したにも関わらず、すり抜けて患者さんが来院された可能性もあるので、決してどの会社が悪いとかそういうレベルの話をしているわけではないことをご容赦ください。

 

科学的には、生活習慣病だけではなく、悪性腫瘍の「代謝」というのはホットトピックであり、論文もばんばんでています。

この代謝に着目した若年患者の悪性腫瘍を早期診断手法が確立していけば、素晴らしいことかなと思いました。

 

 

 

喘息死の減少ー科学の進歩の大切さが視覚的に理解できる1例ー

Dr.けーぴょんちゃんです。

 

本日、喘息を中心とした免疫にまつわる研究会に参加しております。

Web講演会が普及した結果、このような勉強会にフットワーク軽く参加できるのがいいですね。

 

 

さて、タイトルにも記載しましたように、科学の進歩がいかに重要かを視覚的に理解できる1例として、喘息死の減少が挙げられます。

 

喘息死の減少

 

日々、時間があれば実験室にへばりついて、「科学の進歩は必要なのか」「私が私生活の時間を削ってまで辛い思いをして実験をしていることに何の意味があるのだろう」とふと考えることもあります笑

メンタルが落ち込んでいるときですけどね。

 

自分の努力が教科書の1文に載るような業績に繋がり、もっと簡便・明瞭に患者さんに実感してもらえる医療に繋がれば嬉しいですよね。

 

アレルギー検査(皮膚テスト)ー自分が持っているアレルギーを知りたいときはありませんか?

Dr.けーぴょんちゃんです。

 

先日、私の外来に「どんなアレルギーがあるか1度調べてみたい」と仰られた患者さんが来院されました。

その方は石巻在住とのことですが、アレルギーに精通されている医師が少ないとのことでわざわざ東京の大学病院に受診されたようです。

 

体にアレルギー(≒過敏反応)を起こす物質を「アレルゲン」といいます。

アレルゲンが明確になれば除去・回避するための環境整備が可能になりますし、アレルゲンの季節性が把握できれば回避行動に繋げることができます。

日本では、血液検査でアレルゲンを検出するような物質(「IgE抗体」といいます)を測定する血中特異的IgE抗体検査と、皮膚にアレルゲン疑いの物質を塗布して反応を見る皮膚テストが行われています。

 

血中特異的IgE抗体検査は、カルテで調べたい項目をポチポチと選択すればよいという簡便性、国際比較も可能な再現性がある一方で、未知のアレルゲンの検査は困難であったり、たとえ検査で陽性であっても本当にアレルギーを行すかは判別がつかないことがあります。

皮膚テストでは、未知のアレルゲンの検査が可能であり、検査で陽性であればほぼ確実に回避してもらうように促します。一方で、皮膚科医もしくは精通しているアレルギー内科医が行う必要がある煩雑さとそれに伴う検査のバラつきが生じえます。

 

アレルゲンを調べたい!となったときには血液検査と皮膚検査があることを知っていただければ幸いです。

 

皮膚テストの具体的な種類や方法まで記載すると長すぎて読む気を失ってしまうので、まずはここまでとします。

 

今日も皆さんに良いことが起きますように。

 

 

 

帯状疱疹ワクチンの現状

Dr.けーぴょんちゃんです。

本日外来に帯状疱疹ワクチン接種についてのお問合せがありました。

 

50歳以上の方には発症予防目的にワクチン接種が推奨されています。

日本では、現在2種類帯状疱疹ワクチンが接種可能です。

どちらを選ぶかは、医師と患者さんで相談の上で決定しています。

言い換えると一長一短ということです。

それぞれの特徴を記載されている表はインターネットで沢山記載されていますので、キーポイントだけ掻い摘んで記載します。

 

注目点は、

接種回数(1回 or 2回)

費用(約9000円 or約45000円 )

持続時間(約5年 vs 約10年)

種類(生ワクチン vs 不活化ワクチン)

をご本人にご説明して、ご納得いただける方を接種しています。

 

奏効率(どれくらい効果があるか)とかも把握していますが、患者さんにマシンガンのように説明しても伝わらないので、控えています。

 

私は、ヘルペスウイルスで苦い思い出がある患者さん(例えば、口唇ヘルペスが何度もでてしまう、家族で帯状疱疹後神経痛で悩まされている方)には、値段は高いですがシングリックスを推奨している、というのが個人的な経験則です。

 

患者さんに選んでください!っていうのも難しいことも多いので、自分なりの考えと原則に沿って医療を提供しています。

参考になれば幸いです。

 

 

(参考:こどもとおとなのワクチンサイト 帯状疱疹GSK社 ホームページ シングリックス